二連泊はA社が売り物にしていてフィレンツェとローマで実施されるが、B社もミラノ
で、C社もナポリで一回ずつ実施されることになっている。
では、一人参加としての料金を正確に計算してみよう。
A社一一万八〇〇〇円に一人参加費四万円追加と、OP設定のピサ観光一万三八〇〇円
カンツォーネディナーショー一万一〇〇〇円をプラスして、一八万二八〇〇円。
B社一六万三〇〇〇円に一人参加費を加えて、一九万一〇〇〇円。
C社一八万九八〇〇円に一人追加費三万六〇〇〇円を加えて、二二万五八〇〇円。
A社の場合、他に昼食代を少なくとも三回、夕食を同じく二回は自前で支払わなければ
ならない。それがいくらになるのか?一方C社は、設定料金は高いが全食事付きだ。
ホ
テルのグレードは三社ともほとんど変わらないので、この食事代が問題になるだろう。
このように、一見、安そうに見えるところも子細に見ていくとあまり変わらなくなるこ
ともある。
一番わかりやすい差は、いつ出発するかだろう。また、二人で参加する場合は計算が違
ってくるのでお試しいただきたい。
面白いことに、航空機や船の旅でよく聞く早割のシステム
が、パック旅行にもあったのでご紹介しておく。
二〇〇一年、バルト三国へ旅した時、どう考えてもこのツアーしかないと思い三月に申
し込んだのだが、六月まで人が集まらず催行にならなかった。
料金二一万八〇〇〇円だったが、早割として三〇〇〇円のバックがあった。
こうしたパックの早割は増える傾向にあるといわれ、カード会社系の代理店ではゴール
ドカードを持っている顧客を対象に二〜五%の割引きを実施している話も聞く。
船の旅の場合はこの率が高いので、是非、早割を利用なさることをお勧めする。
これまでのチェックで、このイタリア八日間の旅はB社がリーズナブルに思われるので、
ここに申し込んでみることにしよう。
電話をする。昼時は繋がらないことが多いので、その時刻は避けよう。
三つぐらいの出発日を候補として決めておいて、それぞれの申込状況を聞いてみる。
早い時点では、どれが催行になるかわからないが、取りあえず第一希望から第三希望ぐ
らいまでをエントリーする。
電話で申し込んでいる時点ではキャンセル料の問題は起こらないから心配はいらない。
催行決定になっているパックの日取りも聞いておこう。
催行が決定されていないパックは、あと何人で催行になる可能性があるのか。
また、その日取りもチェックしよう。
催行決定パックへ、決定されていないパックから乗り換える場合、あと何人で締め切られるか、その辺の作戦も考えておこう。
こうしてしばらく時間を置き、様子を見る。
数日後、電話をしてみると案外人数の出入りがあることがわかる。
乗り換える場合は、その日取りも再検討する。
やがて、確実に催行するものと、しないものとが決まり始める。
決定したものには、次に「あと何人」という問題が起きてくるから、乗り遅れることのないように早めに対応しよう。
時には、決定されていない方の参加希望者を、どちらかのパックにまとめて催行することもあるようだ。
この辺の問題がないのは「二人催行」のコースに二人で申し込むことだが、これがまた予想以上に面白い展開がある。
詳しくは後の章でお話ししよう。
やっと、あなたが申し込んだ日取りのコースが催行決定した。
電話であなたの予約番号が伝えられる。
これで予約は成立したが、契約に至ったわけではない。
次に旅行参加申込書や申込みから出発までの案内旅行条件書などが送られてくる。
三日以内に申込金を入金の上、旅行参加申込書を返送してくださいと案内書にあり、この二つが先方に届くと、契約が成立する。
申込書だけでは契約には至らないのだが、逆にこの二つが揃うと、この時点からキャンセル料金の問題が生じてくる。
そして出発の三〇日前ごろ、旅行代金の残金の請求書が送られてくる。
これまでクレジットカード支払いを拒否したり、本社まで来れば処理するという社もあったが、今ではかなり可能になっている。
そして、出発日の一〇日か一週間前にその旅の日程表が届く。
それを開くと、どこの航空会社の何便で、どんなコースで、何というホテルに泊まるのかがわかる。
逆に言うと、詳細はこの時までわからないということでもある。
便名がわかれば、スーツケースを宅配便で空港へ先送りして身軽になることもできる。
何日前に出せばよいかは確認しておこう。
そして、旅の前日ぐらいに同行する添乗員から電話が入り、我らがリーブーの声が聞ける。
具体的な注意点もわかるという筋書きにな顔を合わせるのは空港の団体カウンターだ。
いよいよ旅が始まる。
こんな人任せの旅はいやだというのであれば手配旅行ということになる。
これまでお話ししてきたのは主催旅行といい、旅行の内容から旅程の管理まで、旅行業者がすべての責任を持ってくれるが、客はそれに従って旅をしなければならない。
案内のパンフレットの下の方を見ると旅行業務取扱管理者の名前が書かれていると思う。
主催旅行を勧めたり、問題が起きた時、適正な処理をするのがこの国家資格を持った人で、旅行代理店には必ずいることになっている。
一方手配旅行は、旅行者の委託によって手配をするもので、どちらかというとお客の責任で旅行が企画されていくもの。
企画手配旅行という中間的なものも生まれている。
自分で代理店と相談しながらプランをまとめていくということは自己責任の旅であり、気に入った主催旅行にボンと乗って旅行会社の責任のもとで観光するのとは、かなり旅の。
出入国手続、ビザ(査証)、保険この三つを申込むかどうかについては、契約手続きの時にどうしますかと聞かれる。
出入国手続きについては前にもお話しした。
日本のものはなくなったが外国の分はまだ存在する。
機内で用紙が配られるから自分で記入すればよいのだが、ちょっと心配という方は二一〇〇〜三一五〇円はど支払うと作成してくれる。
ビザは、時間に余裕があるなら自分で大使館に出向いて取得することもでき、それもまた面白い経験となるだろう。
思わぬ情報や資料に巡り会ったりもするが、離れた地域に住んでいるとそうもいかないから旅行代理店に頼むことになる。
もっともロシアのように、ビザの他にバウチャーといって全コースの予約・支払いなどの証明書が必要な国もあり、旅行代理店のお世話にならないと旅そのものが始まらない。
私も二〇〇一年のバルト三国とサンクトペテルブルグ、二〇〇二年のカムチャツカの旅では、すべて代理店にお願いした。
保険については後の章で詳しくお話しするが、お手持ちのクレジットカードに付けられている保険を一度確認してみよう。
各社のゴールドカードやアメックス(アメリカン・エクスプレス)などのカードであれば十分な保障が付いているかと思う。
キャンセルに注意何らかの理由でキャンセルしなければならない場合も出てこよう。
旅行パンフレットの後ろのページや契約書にしっかり表示されているが、解約日が出発の何日前かで料金が異なる。
ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始のハイシーズンは高く設定されているが、通常は三一日前まで無料。
ただし船の旅はクルーズによって異なり、九一日前までが無料となっていたりする。
そして出発前何日で何%と細かく段階が設けられている。
一方、取消料無しでキャンセルできるケースもあるので挙げておくが、私はまだこのような事態に立ち象(後述)となる重要な変更があった時。
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